例えばコンビニ。
確かにいろいろなことができて便利。
あれもこれも。
システムを確立させて、そのシステムのマニュアルに沿って運用すれば顧客が便利になる。コンビニの店員はマニュアルを覚えれば、マニュアルの通りに動けば、各々の店員の度量は関係ない。マニュアルさえ守っていれば。
それが大変なんじゃないか? コンビニに勤めたことはないけれど、想像しているだけ。妄想か?
「マニュアルの通りに」
どんだけのマニュアルがあるのだろう。
めったにやったことのないサービスを突然お願いされても、支障なく提供できるものなのか。結局は人間がやることだ。忘れることだってあるだろうし、その都度マニュアルを確認する? マニュアルを見なくても運用できるような仕組みもある?
マニュアル通りにできずに、やめていくバイトだっているんじゃないか?
レジを打つ、というだけでも今は大変だろう。
現金、クレジットカード、電子マネー、商品券、クーポン、タバコの種類、レンジで温める、箸を渡す、スプーンを渡す、おしぼりを渡す、食べていくか持ち帰るか確認する、未成年じゃないか確認する、コーヒーを出す、電子マネーの種類、チャージする、返品を受ける、新聞の種類、おでんの種類、惣菜を渡す、袋が必要か確認する、袋に入れる、公共料金を受ける、宅配を受ける、宅配を渡す、チケットを渡す、ワンオペの時間がある、お客の年齢層を予想する、外国語で聞かれる、領収書を書く、軽減税率品を書き分ける・・・・・・
いつ何をどのタイミングで頼まれるかわからない。
後のお客を待たせないように、完璧に行うって、スゴイ。
それで接客もしっかりできる人間だったら、すごい人材だけど。
ただ誰でもできる、ってものじゃなくなっているんじゃないか?
システムに翻弄されて、本来あるべき「店」という形態ではなくなってしまってる?
人間味がなくなって、ロボットに近くなってしまう。そうしたほうが毎日の業務を楽にこなせる。
それでいいのだろうか、とは感じるけれど、そうしないとやっていけなくなってしまってるのかな?
時短する、とか定休日を設ける、とか。
コンビニだけじゃなく、ほかの業態も人の能力の限界を超えるようなことはできないのだから、もっと不便でもいいんじゃないだろか?
不便を受け入れてた頃に戻ってみてはどうだろうか。
ただ、シャワートイレだけは残してくれ。