すこしかじり虫

多趣味で結局無趣味。なんでも中途半端。そんな性格の人が書いてるブログです。

映画「バベル」

菊地凛子という女優がアカデミーにノミネートされた映画。
その女優の名前は聞いたことがない。
「聾唖者を熱演」と聞いている。
  
で、見てみた。
東京、モロッコ、メキシコの物語が最後に結びつく。
健常者でも孤独を感じることがある。
紛らすために音楽を聴いたり、誰かに電話してみたり・・・
聾唖者はそれが出来ない。彼女たちの感じる孤独感や疎外感は想像を絶するものに違いない。
未熟な愛情表現で男性の前に全裸で現れる、というくだりはわかる。
刑事へ渡したメモにはいったい何が書かれていたのか?
  
見終わった後の余韻、誰かと話したくなる映画。
  
感心したのは、そんな細かいとこまでこだわるか? ということ。
友達が迎えに来る前、チエコがテレビを見ている。
ロッコで銃撃犯が逮捕されたニュースが流れる。
劇中の架空のニュースのはず。
なのに、画面には字幕が流れている。「次男が」というテロップ。
地デジか? ま、アナログでも字幕放送はあるけど。聾唖者だったら絶対字幕放送で見るだろう。
ほんの一瞬映るだけのテレビのニュース画面に字幕を出すか?
リアリティーにこだわってる?