今日また鷹揚卿へ行ってきた。
レントゲンを撮り、先生の診察。今日はついこの前取れた石を持参した。
写真を見て、「取れましたね!」と嬉しそうに言う。
都合三回も破砕術を行ったのだ。
さすがに石も粉々に砕かれて、体外に排出されただろう。
三回目の破砕術後、ボロボロと面白いように石が小便に混じって転がり出てきたものだ。
洋式で用を足した際、便器内の傾斜の緩やかな斜面に石が載っていた。それを今日持っていったのだった。
石の説明はなかったが、診察室内の待合用の長椅子の前のサンプルを見て、自分なりに石の種類を特定した。
シュウ酸カルシウムかリン酸カルシウムかのどっちか、またはその両方混じったものか。
1回目2回目とも術後には真っ赤な尿が出て、石がポロポロと出てきたものだがついにそれを採取することは出来なかった。
この間はたまたま、小便を洋式でしていたら採取する機会に恵まれたのだ。
「これで治療は終わりです」と言われた。
一年ぐらいしたら石が出来てないか検診を受けてくださいとも言われた。
そのときはここではなく、近くの泌尿器科でもいい。
一ヶ月ちょっとの治療期間。この間に生命保険もおりた。
1回目の破砕術では痛み止めの座薬をして臨んだが、2回目は座薬をしなくなってた。
3回目にいたっては座薬をせずに臨み、かつ施術中は眠ってしまっていた。
「終わりましたよ、大丈夫ですか?」と気遣う看護士をよそに俺は朦朧とした意識を取り戻すのに必死だった。
疲れもあったと思うが、熟睡してしまってた。
年をとってからはここには来たくないな、と思った。
石が大きくなる前に発見して、薬で治せるようにしよう、と思った。
ここに病院からもらった尿路結石を予防する覚書をコピーしておく。
・水分を多く摂り、尿量を増やそう。一日の目安は女性1.5リットル、男性2リットル。
コーヒー・紅茶・炭酸飲料・アルコールの摂り過ぎは石が出来やすい。水・麦茶がよい。
・蛋白・脂肪を摂り過ぎると石ができやすい。肉類・油ものは控える。
・アルカリ性食品は結石の予防に効果的。野菜・海草類を多く摂る。
・シュウ酸の吸収を抑制するのにカルシウムの摂取に心がける。一日目安1000mg(牛乳で1リットル分)
小魚類・豆類・乳製品を食事中、食事直後に摂る
・夜間睡眠中は尿が凝縮するので結石が最も出来やすい。夜食は控える。
・適度な運動をして排石を促進する