すこしかじり虫

多趣味で結局無趣味。なんでも中途半端。そんな性格の人が書いてるブログです。

「あだち充」的要素

はじめて「ラフ」を読んだ。
その前は「H2」だ。いずれも古本で。
  
「H2」は最後がなんか、納得いかない。
中途半端で終わったように感じる。ひかりと秀雄、比呂と春華がくっつくのはいいが、説得力が足りない。
あんまり楽しめなかった。
「ラフ」は違う。
あだち充あだち充的要素がふんだんに盛り込まれていて、テンポもいい。
最後もほっとする。
「応答せよ」ってなかなか出てこないんじゃないかな?
ハムが趣味の王様と呼ばれていた時代の話だもんな。感情移入も出来たし。
「タッチ」の次に好きな作品となった。
「みゆき」はリアルタイムで読んでいたけど、あまり好きではない。
陽あたり良好」のほうが好き。「ナイン」もいいな。
  
で、思ったことがある。
「MIX」だ。
何をミックスしているのか? 立花兄弟に父親の血が混ざっている?
それはないよな。投馬と走一郎はそれぞれ父親が違う。「混ざって」いるわけではない。
思うに、「あだち充的要素」なんじゃないか?
いろんなその要素が混ざり合って出来ている渾身の作品、なのでは?
「野球(スポーツ)」「幼なじみ」「中高生」「病気で日に短時間の運動しか出来ないチームメイト」
「そのことを監督しか知らない」「ラーメン屋(飲食店)でアルバイト」「幼なじみであることを思い出せない」「思わず異性の着替えを見てしまう」
「遭難まがいの事象に二人きり」「泳げない最初の設定を無視(抜群にうまい泳ぎ)」「設定の間違いに作者が出てきて作中で謝る」
全作品を読んだわけではないので、偉そうなことは言えないけど。
だとすると、その要素の中で避けて欲しいものがある。
誰かが、「死ぬ」ということ。
これだけは勘弁して欲しい。
「タッチ」なんかでは最初から決まってたんだろうけど、「H2」では唐突だったな。なんかブレた作品に思える。
「MIX」はどうなんだろ?
誰かが?
  
・・・・ところで、びっくりしたことがある。
あだち充も還暦過ぎてるんだね。
・・・びっくりだ。
がんばって欲しい。