すこしかじり虫

多趣味で結局無趣味。なんでも中途半端。そんな性格の人が書いてるブログです。

白内障の手術

昨年の夏にもらった手引き書

80歳を超える母が手術を受けた。
  
最初は10月の予定だった。
それが、不整脈がある、と別な医者に言われて施術日を延ばした。
  
そして2月。
  
手術予定の8日前に父が亡くなった。
  
和尚さんに相談したら、手術はやってもいい、とのことだった。
  
ところが、
  
周りの人が騒ぎ出した。
「忌明けにしたほうが良いのでは?」と。
それと、自宅に香典を持ってくる客がまだいる。
家を空けるわけにはいかない、という理由。
私も母に付き添って病院に一緒に寝泊りすることになっていた。
家が無人になってしまう。
  
それで、前日になって母から
仕事中の私にメール。
「キャンセルした」と。
  
それから予約を入れても4月以降になる。
手術をした後1ヶ月は畑仕事をしてはいけない、ということを知らされていた。
「4月にするなら、無理。収穫が終わる10月以降じゃないと・・・・」と医者に相談。
  
「・・・・・・・・・・・・・・・来週、やります?」
「やります。やります」
母が言うには、そんなやり取りがあったらしい。
なぜ「来週」手術が出来るようになったかは不明だが。
  
そして、私は会社を休み、一晩母と一緒に病院に泊まった。
患者はベッドだが、付き添いは床にカーペット、その上に薄い敷布団。
消灯は9時。いつもは0時過ぎまで起きているし、酒も飲むので寝やすいのだが、9時には寝れないかも。
思ってたら、意外と寝れた。
夜中にふと目が覚め、病院の見回りがやってくるのを確認した。
懐中電灯をもって、入口から部屋の中の様子をうかがっている。
足音の去った後、トイレに行く。また眠るとき時計を見たら11時。
通常まだバリバリ起きている時間だ。
することもないので、寝る。寝れた。
朝まで寝れた。
薄い布団で体中が痛い。家から毛布を持ってきてなければ寒かっただろう。
そのくらい、病院は泊まるべきところじゃないことを感じた。
  
「目がゴロゴロする」
術後母がずっと言ってた。
翌日朝の検査では「順調です」と言われたようだ。
「ゴロゴロ」に関しては術後まもなくだから、とのこと。
その3日後、医者に行くと、なんと、糸が残っていた、と。
それを取り除いてもらったら、まったくゴロゴロ感がなくなったらしい。
ちょっとがっかりしてた。
  
そして、事前にいろんな人から「白内障の手術をした後は視力がよくなる」と聞いていたものだから
「そんなでもないな」と残念がっている。