すこしかじり虫

多趣味で結局無趣味。なんでも中途半端。そんな性格の人が書いてるブログです。

久しぶりの映画館

メンズデーって

休日。映画を見ようと思った。
いつもだとワーナーマイカル弘前に行くのだが、見たいと思ったその映画は上映されていない。
最近、見たい映画をやってくれない、マイカルは。
といっても最近見たいと思う映画自体が少ないのが実情。
それで足を伸ばしてシネマビレッジエイト柏に行った。
ここはバイオハザードアポカリプス以来だ。
一般1700円を支払おうとしたら「1000円です」と言われた。
渡されたチケットを見ると、メンズデーと書いてある。
曜日なのか日にちなのかよくわからないが、なんか得をした。
  
で、その映画「それでもボクはやってない
  <<<<<<< ネタばれ!   注意! >>>>>>>>>>>
  
Shall we ダンス? の周防正行監督脚本作品。
シコふんじゃったも面白かったし、ファンシィダンスも好きな映画のひとつ。もちろんShallweダンスも。
今回は本木雅弘は出てこない。役所広司は出てくるけど。竹中直人は全部出てるね。
映画全体としてはしっかりした作りをした家具を見たような気分。
ゆがみもなく、がたつきもなく、シンプルな形をした、無駄な装飾のない白木の家具、と言う感じ。
脚本書くのにもかなりリサーチをしたんでしょうね。
「向こう側」にいる人でないとわからないことがいっぱいだ。
これが日本の裁判か、とがっかりした反面、妙に納得してしまうとこもある。
まずは有罪が前提となっていて、無罪だというしっかりした証拠がないと無罪にはならない。
お役所の「向こう側」の人と私は何も交流がないけれど、裁判官も結局は人の子で役人なんだな、と理解できた。
被告の家宅捜査で見つかったエッチなDVDを見せ付けてきた検察。
「何と書いてありますか?」と被告にタイトル(痴漢地獄)を言わせようとする場面。被告が言葉に詰まると、
「ご自分で読んだらいいんじゃないですか?」と裁判官が検察官に言う。
「そんな問題じゃないだろう!」と憤慨する弁護士。
誰だってエッチなものは何かしら持ってるし、すべてが自分の趣味とも限らないだろう。
痴漢というのはすべての男に動機があるし、痴漢が行われた電車に乗り合わせていたら、まして被害者と隣り合っていたらアリバイもない。
どうやって無罪を証明したらいいんだ?
  
結局劇中の被告は有罪。
だけど彼は自分が無罪であることを知っている。
裁判官が間違いを犯したことを知っている。
「控訴します」と言ったけど、その後の裁判でも同じことが繰り返されるんだろうな、と思う。
  
李下に冠を正さず、だな。と思った。
「無実の人を罰してはいけない」
理想やキレイ事は通用しない社会なんだな。改めて思った。